ビートグリッドのズレ:プラットフォームを切り替えるとダウンビートが動く理由
同じトラック、同じオーディオファイル、異なるDJソフトウェア。なのに、なぜRekordboxは最初のダウンビートを0.043秒と認識し、Traktorは0.051秒とするのか?
この8msのズレは、タイトなミックスを崩すのに十分な大きさだ。128 BPMでは、8msは約0.06ビート分にあたり、ブレンドにわずかな違和感として現れる。
ビートグリッドの保存場所
DJプラットフォームによって、ビートグリッドの保存方法は異なる:
- Rekordbox:アンカーポイントをミリ秒で、BPMを浮動小数点数で保存する
- Traktor:アンカーポイントをトラックのネイティブサンプルレートにおけるサンプル数で保存する
- Serato:ID3タグ内にダウンビートをフレーム数で保存する
- Engine DJ:独自形式でSQLiteデータベースに保存する
- VirtualDJ:ビートマーカーをXMLデータベースファイルに保存する
RekordboxからTraktorにグリッドを移行する際、ミリ秒からサンプルへの変換が発生する。この変換時の丸め誤差がズレを生む。
briDJeによる誤差の最小化
briDJeは想定値の44,100Hzではなく、トラックの実際のサンプルレートを使用して変換する。最近のオーディオの大半は44,100Hzだが、クラブトラックのかなりの数が48,000Hzでマスタリングされている。誤ったレートを使うと、変換のたびに8.8%の誤差が生じる。
結果として、ズレは通常0.2ms未満に抑えられ、ミックスで気になることはない。